- ロルカナ第五弾で強力なデッキ「エメラルド&スティールミッドレンジ」の構築
- 「エメラルド&スティールミッドレンジ」デッキの扱い方
2025年9月6日にロルカナ第五弾「星々の輝き」が発売されます。
海外で先行して遊ばれているロルカナですが、第五弾のカードを使った強力なデッキも海外で先に開発されているんです。
今回は、ロルカナの第五弾で組めるデッキの中でも強力な「エメラルド&スティールミッドレンジ」デッキについて、構築例や扱い方、キーカードの紹介をしていきます!
※掲載のデッキ内容はあくまでサンプルレシピです。採用カードや枚数の選択には、デッキ製作者様のプレイスタイルや戦略的意図が反映されています。デッキ内容に対する批判はご遠慮くださいますようお願いいたします。

「エメラルド&スティールミッドレンジ」とは?
まずは、「エメラルド&スティールミッドレンジ」の概要から紹介していきます
「エメラルド&スティールミッドレンジ」の概要
「エメラルド&スティールミッドレンジ」はスティールのダメージ系除去カードと、エメラルドの手札破壊やバウンス効果を使用して盤面の有利を維持するデッキです。
「ミッドレンジ」とは?
ミッドレンジとは、盤面を固めるのに長けたカードでゲームの主導権を握り続けて、自分より速度の速い相手には守りの戦略・遅い相手には攻めの戦略を切り替えて戦うバランス型のデッキを指すカードゲーム用語です。



エメラルド&スティールは第三弾、第四弾と継続的に強化され、2025年7月に開催された「ディズニーロルカナグランプリ 2025 Summer」でも好成績を収めたことから人気のデッキとなっています。
歌カードによって1ターンの間に様々な行動が取れるきめ細やかさと、手札破壊による高い妨害性能が魅力のデッキです。
第五弾では、状況に応じて器用に立ち回れる能力を持つキャラクターや、アクションカードを封じるキャラクターの追加によって、より多くのデッキ・状況に対応できるようになりました。
エメラルド&スティールミッドレンジのデッキ構築
ピート採用型

【Disney Lorcana Challenge: Seattle(1893名大会):1位】
海外の公式大会で優勝を収めたエメラルド&スティールミッドレンジデッキです。
第五弾からはピート、アナ、先生などの新カードが採用されています。



ピートは新たに採用されているカードの中でも特に注目を集めるキャラクターです。
キャラクターを起点に盤面形成を行ったり、歌を歌う事で手数を稼いでいくエメラルド&スティールデッキにとって、相手のアクションカードによってキャラクターが除去される事は出来るだけ避けたいでしょう。
そこで、ピートをタイミング良くプレイできれば、相手のアクションカードを一方的に封じて、有利な盤面を維持する事ができます。
その他にも、状況に応じて器用に立ち回れるアナや、緊急時の手札補充として頼もしい先生によってデッキカスタマイズ幅が広がったことが、第五弾のエメラルド&スティールデッキの強化点と言えます。
ピート

「蒸気船ウィリー」などでおなじみのピートはロルカナの世界でも様々な姿で登場します。
今回のピートは、パーティ会場で開催されているボクシング大会の審判として登場!ピートが決めたルールは「アクションカード禁止」のルールのようです。
1ターンの間相手のアクションカードを封じ込めてしまう能力は非常に強力で、アクションカードを使用する前提で対戦を組み立てていた相手は次のターンに何もできなくなってしまう事すらあるでしょう。
プレイするタイミングが非常に重要なキャラクターなので、流行しているデッキに採用されているアクションカードをしっかりと把握しておくことが、ピートを使いこなすコツです。
エメラルド&スティールデッキであれば、ディアブロやアースラといった相手の手札を確認できるカードによって、ピートを出すか出さないかの判断を決定できる点が大きな強みとなります。
3コストのアースラなど、盤面に残れば大幅な有利を生み出せるキャラクターをアクションカードから守るという扱い方も優秀なので、3インクが溜まったらすぐに出すキャラクターというよりは、他のキャラクターと一緒に6インクでプレイすることなども考えられます。
アナ

「アナと雪の女王2」から選択式の能力を持ったアナが登場します。
第五弾からは、プレイしたときに追加のコストを支払う事で能力を発揮するキャラクターが複数枚登場しており、アナもその一枚です。



これらのキャラクターは、通常のコストでとりあえず場に出しておくことができるので状況を選ばずに活躍させやすい性質を持っています。
追加コスト込みで能力を発揮しながらプレイすると、コストパフォーマンスに優れるキャラクターとして真価を発揮するでしょう。
アナの場合は「各対戦相手はカードを一枚選んで捨てる」「ダメージを受けているキャラクターを一体選び、退場させる」2つの能力がエメラルド&スティールデッキと相性が良く強力です。
「各対戦相手はカードを一枚選んで捨てる」能力は、タック神父やアンバーのデイジーダックのように相手の手札が減ってきたところにダメ押しとして繰り出せる点が優れています。
「ダメージを受けているキャラクターを一体選び、退場させる」能力は、タマトアなどの高い意志力を持つキャラクターに対処するにはうってつけです。
スティールとの組み合わせであれば、風よ吹けや持つんだ熱い心などのダメージ系除去カードを併用する事で、簡単にダメージを負わせることができます。
これらの能力を発揮した後も攻撃力2意志力3ロア値2と存在感のあるステータスでクエストをこなしていけるでしょう。
また、攻撃力2である事を活かして、ミューズの能力によって手札に戻すことで能力を使いまわせる点も見逃せないポイントです。
先生

「白雪姫」に登場する7人のこびとの先生は、騎士クラスを持って他のこびとや騎士カードにまつわるカードと一緒に収録されます。



騎士キャラクターを中心としたデッキでも大活躍できる先生ですが、他のデッキで単独でも活躍させられる事を大きな強みとしています。
その能力は、手札を全て捨てる代わりに新たに2枚のカードを引けるというユニークな手札補充能力です。
手札が豊富なうちに使用すると手札枚数で損をしてしまいますが、手札が少ない状況であれば効率の良い手札補充となります。特に手札の残りカードが先生のみの状況で場に出せれば、2コストでカードを2枚引き、キャラクターも場に残るというファシリエのたくらみもびっくりのコストパフォーマンスです。
このデッキでの採用枚数は1枚と控えめですが、ディアブロ、プリンス・ジョンや野獣での手札補充が上手くいかなかった場合の補助として活躍できるでしょう。
エメラルド以外のデッキでも早期に手札を使い切る速攻系のデッキとも相性がいいので、上手く活躍させられる構築を考えてみてくださいね!
クララベル採用型

ディズニーロルカナ【公式】「【第5弾】TCGプロが対戦! ちゃみvs原根健太 |星々の輝き」より
ディズニーロルカナ公式Youtubeにて紹介されている変身キャラクターを多めに採用した型のデッキです。
第五弾からはクララベルとマザー・ゴーテル、アナなどが採用されています。



強力な手札補充能力を持つクララベルが登場したことで、ディアブロやプリンス・ジョンでの手札補充を行わなくても継続してキャラクターを補充することが出来るようになりました。
プリンス・ジョンが採用されていないので手札破壊のカードは最低限に留めており、代わりにマザー・ゴーテル、そこに登場、ゼウス!など盤面の制圧・維持に適したカードが多めに採用されています。



モーフから変身できるキャラクターは4種16枚も採用されており、状況に応じた変身キャラクターを使い分ける事で、様々な状況への対応力を持つことを強みとしています。
クララベル



アニメ「ミッキーの畑仕事」や東京ディズニーランドのショー「ザ・ダイヤモンド・バラエティマスター(通称バラマス)」に登場するクララベルは陽気な牛の女の子のキャラクターです。

ザ・ダイヤモンド・バラエティマスターは予約が必須のショーですが、クララベルが大活躍でとっても楽しいショーなので東京ディズニーランドに行く際はぜひチェックしてほしいです!
第五弾でキャラクターカードとしてはロルカナ初登場となるクララベルですが、各コスト帯で一挙3枚ものカードが収録されています。
特に注目なのが、7コストのレジェンダリーレアとなるクララベルです。
能力 ステップを合わせて! は、相手の手札枚数と同じになるようにカードを引けるという名前の通り相手のリズムに合わせる能力になっています。
クララベルを登場させるまでの間に、手札を綺麗に使用できていれば2~3枚ほどの手札補充が期待できます。
アメジスト系デッキなどの、手札補充を得意とするデッキが相手の場合はそれ以上の枚数を引けることもあるでしょう。
手札を多く消費する変身能力とは相性のいい能力で、1コスト3コストのクララベルやモーフから5ターン目に変身できるとかなりのプレッシャーを放てるでしょう。
場に出た後も、攻撃力5意志力6とマウイと相討ちに持ち込めるほどステータスが高いので、チャレンジやクエストをどんどんとこなしていけます。
マザー・ゴーテル

「塔の上のラプンツェル」のヴィラン、ゴーテルがフラッドボーンの姿で登場します。
アースラ討伐記念のパーティに華やかな装いで参加するゴーテルが印象的なアートワークですね!
その能力は第二弾で登場したトレメイン夫人のバウンス能力版とも言えるものになっています。

インクコストや変身コストが同じで、どことなくアートワークの構図もトレメイン夫人に似ているような…
キャラクターは捨て札ではなく手札に戻るので、再利用されてしまう可能性はあるものの、盤面での数的有利を着実に作り出せる点や魔除能力を無視できる点はトレメイン夫人と同様に強力です。
攻撃力4意志力6というステータスも優秀で、場残りが良くチャレンジとクエストどちらでも活躍することができます。
このデッキではモーフと2コストのマザー・ゴーテルから変身ができるので、対戦序盤に素早く変身でプレイできれば、相手のリズムを大きく崩す事もできるでしょう。
その他の注目カード
エメラルドのカードにはその他にも一癖も二癖もあるカードたちが収録されます!



デッキ構築が楽しくなる面白い能力を持ったカードぞろいなので、気になる方は「ライター「とうや」が注目!ロルカナ五弾【星々の輝き】わくわくカード紹介!」の記事で詳しく解説しているので、チェックしてみてくださいね。

エメラルド&スティールミッドレンジの扱い方
第五弾からのデッキの強化点を紹介したところで、実際にどのようにデッキを動かしていくかを、ゲームの流れに合わせて説明していきます。
基本的な対戦プラン
STEP1.盤面を整えながら手札を補充する



序盤は手札を補充できる能力を持ったディアブロや野獣を変身能力によって素早く場に送り出す事を目指します。
そのためにも、変身元となる1コストのディアブロやモーフを、最初の手札交換で準備したいところです。
変身がスムーズに行えなさそうな場合でも、コスト順にテンポよくキャラクターを展開していきたいので、2コストと3コストのアースラも手札交換で残しておけるキャラクターとして優秀です。


STEP2.除去と手札破壊で相手を妨害



ディアブロや野獣で手札を整えられたら、相手の動きに合わせて除去カードや手札破壊による妨害を行っていきましょう。
キャラクターで盤面を固めている相手には、持つんだ熱い心や風よ吹けで主力となるキャラクターを退場させていきます。
動き出しが遅い相手には、プリンス・ジョンをプレイしつつ背すじがゾクッ!や催眠術といった手札破壊カードで手札枚数の差を広げることで対応します。
背すじがゾクッ!や持つんだ熱い心は歌カードなので、序盤に展開しておいたキャラクターたちに歌ってもらうことで、1ターンに複数枚の手札枚数やキャラクターの除去が可能となります。
特に3コストのアースラに歌ってもらう動きはとても強力なので狙っていきたいところです。
STEP3.相手の動きが鈍ったらクエストする



盤面の除去や手札破壊で相手の動きが鈍くなったら、キャラクターたちでクエストを行って20ロアの獲得を目指します。
その間に、相手が引いてきたキャラクターに対しては上記のキャラクターを用いて動き出す前に対処できると万全です。
意志力の高いキャラクターに対しては、ダメージを与えるカードとアナの組み合わせや秘密のブルーノでの対処が有効です。
キャラクターを複数枚展開してくる相手には、ミューズによる継続的な除去やティンカー・ベルでのけん制を行います。
相手の追加戦力となるキャラクターたちを封じ込めながら、準備をしておけなどのアクションカードにピートで対処しつつ逃げ切りましょう。
第五弾環境でのエメラルド&スティールミッドレンジデッキは?
第五弾環境でのエメラルド&スティールミッドレンジは追加カードの獲得によって、デッキカスタマイズの幅が広がりました。
デッキの根幹となるカードは第四弾までのカードがほとんどなので、これまでのプレイ感と変わらずに扱うことができます。
追加カードで最も影響力が大きいのはアクションカードを封じるピートですが、そんなピートも決して万能なキャラクターではありません。
ルビー系デッキの擁するシスーやスカーといったキャラクターカードはピートでは止める事ができないため、こちらの盤面を一気に崩されてしまいます。



上記のカードを有効活用してくるルビー&サファイアインクブーストデッキは若干苦手としていますが、手札をしっかり補充しつつ繰り返しキャラクターを展開していくことや隠された入り江の有効活用で対抗できる場合もあります。
相手に合わせて様々な動きが取れるため大きく不利を取るデッキが無いことがエメラルド&スティールデッキの大きな強みなので、相手のデッキタイプに合わせた戦略をしっかり習得しておくことが重要と言えます。
あとがき
今回は、ロルカナ第五弾環境で強力なデッキのエメラルド&スティールミッドレンジを紹介していきました。
日本のプレイ環境でも人気の高いエメラルド&スティールミッドレンジは、プレイングに磨きをかければかけるほど輝きを増す、やりこみがいのあるデッキタイプなので、ぜひ沢山の対戦を重ねてみてください。
ここまで読んで頂きありがとうございました!それでは、Have a nice Lorcana!!いってらっしゃい!!
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