- ロルカナ第五弾で強力なデッキ「ルビー&サファイアインクブースト」の構築
- 「ルビー&サファイアインクブースト」デッキの扱い方
2025年9月6日にロルカナ第五弾「星々の輝き」が発売されます。
海外で先行して遊ばれているロルカナですが、第五弾のカードを使った強力なデッキも海外で先に開発されているんです。
今回は、ロルカナの第五弾で組めるデッキの中でも強力な「ルビー&サファイアインクブースト」デッキについて、構築例や扱い方、キーカードの紹介をしていきます!
※掲載のデッキ内容はあくまでサンプルレシピです。採用カードや枚数の選択には、デッキ製作者様のプレイスタイルや戦略的意図が反映されています。デッキ内容に対する批判はご遠慮くださいますようお願いいたします。

「ルビー&サファイアインクブースト」とは?
まずは、「ルビー&サファイアインクブースト」の概要から紹介していきます
「ルビー&サファイアインクブースト」の概要
「ルビー&サファイアインクブースト」はサファイアのカードでインク加速を行いながら、ルビーの強力な除去カードで相手の攻勢を凌いで、強力なフィニッシュカードで勝ちに行くブースト&コントロールタイプのデッキです。
「インクブースト」とは?
インクブーストとはインクウェルを素早く増やして、強力なキャラクターなどを早期に場に出す戦略を指す用語です。
「コントロール」とは?
コントロールとは、相手の妨害を中心に立ち回りゲームを長引かせて、消耗した相手を強力な切り札で倒す戦略を指すカードゲーム用語です。



第三弾、第四弾と継続的に大幅な強化を受け、活躍してきたルビー&サファイアインクブーストデッキは、第五弾でもデッキを支えるカードを中心に新カードによる強化を受けています。
相手の攻め手を受け流しながら、増やしたインクで一気に逆転していく戦略が魅力のデッキです。
第五弾では、序盤のインクブーストを行えるキャラクターの追加や、苦手だったロケーションとアイテムカードに直接対処できるカードの追加によってデッキ全体が扱いやすくなっています。
ルビー&サファイアインクブーストのデッキ構築
ティポ採用型

【Disney Lorcana European Challenge Birmingham(2012名大会):1位】
海外の公式大会で優勝を収めたルビー&サファイアインクブーストデッキです。
第五弾からはティポ、未来の幻視、隠すなら森の中などの新カードが採用されています。



第五弾のルビー&サファイアデッキの大きな特徴として、ティポが登場した事によって、2ターン目にインク加速を行えるカードが増えたことが挙げられます。
これまでは2ターン目のインク加速手段は第一弾で登場したひと足お先にのみとなっていましたが、ティポも合わせる事でより安定して3ターン目に4インクでの行動が可能となります。



4コストのカードには上記のような扱いやすく強力なカードが多いので、2コスト→4コストの動きを中心に対戦を組み立てて行く事ができるでしょう。
ティポ

「ラマになった王様」から登場のティポは扱いやすいインク加速能力を持ったキャラクターです。
2ターン目にプレイして、3ターン目に4コストのカードを使用するのが強力な動きなので、最初の手札交換では積極的に手札に加えたいキャラクターとなっています。
キャラクターなので、場に出た後も下記のように活躍させられます。
このように、インク加速に留まらず数多くの役割をこなせる頼もしいキャラクターなので、今後のサファイアデッキでは頻繁に見かけるカードとなるでしょう。
なお、魚の骨ペンと同様にインクに追加するのはインクウェル・シンボルが無いカードでも可能で、対戦相手に見せる必要はありません。
未来の幻視

「王様の剣」からマーリンが描かれたアートワークのアクションカード未来の幻視は、状況に応じて必要なカードを手札に加えられる便利な効果を持っています。
似たような効果を持った本を読みたまえと比較すると、コストが1増えましたがデッキの上から確認できるカードの枚数が二倍以上の5枚となっています。

本よ読みたまえも「王様の剣」が出典元のカードです!アートワークに描かれているアーサー(ワート)の師匠がマーリンなので、繋がりを感じる二枚ですね。
2コストを使用してカードを探す効果は、対戦序盤には使用している場合が無い事がほとんどですが、主に中盤~終盤でインクに余裕が出てきたタイミングで真価を発揮します。
インク加速を行った上で、ヒーラム・フラバーシャム、シスー、準備をしておけ、タマトア、ラッキーダイムといった重要なカードに素早くアクセスして、そのまま使用する動きが強力です。
ルビー&サファイアインクブーストデッキの悩みとして、インク加速には成功したものの盤面を押し返すカードや手札を補充するカードを引けないという事がありましたが、未来の幻視があればその悩みも解決できる場面が増えるでしょう。
隠すなら森の中

「眠れる森の美女」から、妖精トリオのフローラ、フォーナとメリーウェザーが描かれている、隠すなら森の中が収録されます。
これまでサファイアが苦手としていたアイテムとロケーションカードを直接対処できる効果を持っており、デッキの弱点を補える頼もしい一枚です。
隠すなら森の中で狙い目となる各色のアイテムやロケーションカードは下記の通りです。
【サファイア】ラッキーダイム、マクダック邸、モーリスの工房、ファングの弓矢、マーリンのカーペットバッグ
【アメジスト】女王の城、図書室、アメジストのクロミコン
【アンバー】ねぼすけのフルート、クイーン・センサーコア、プライドランド、ラプンツェルの塔
【エメラルド】エメラルドのクロミコン、プリンス・ジョンの鏡、隠された入り江
【スティール】7人のこびとの鉱山
ロケーションカードについてはマウイなどのキャラクターによってこれまで対処する事もできましたが、アイテムカードに対処する手段は全く持ち合わせていなかったので嬉しい追加となっています。
特に、サファイア系デッキ同士の対戦ではラッキーダイムを簡単に対処できるようになったので、第四弾までの対戦環境のように、ラッキーダイムを素早く設置すると大幅な有利を得られるというセオリーが通用しなくなりました。
また、アイスポーなど自身のアイテムを効果の対象とすることで、インク加速を行う事ができる事は覚えておいて損はないでしょう。
ムファサ

「ライオンキング」からプライドランドの王、ムファサも採用されています。
ムファサはこれまでのロルカナには存在しなかった「インクウェルのカードを手札に戻す」能力を持っています。
序盤にインクに入れたタマトアやマレフィセントといった重要なカードを手札に戻せる可能性があり、自身のステータスの高さから場残りが良くインパクトのある一枚です。
意志力9というタマトア以上の意志力を誇るので、スティール系デッキがダメージを与えて除去するのは至難の業でしょう。
そのまま相手に対処されずに次のターンを迎えれば、4ロアを稼ぎつつ、そのターンに使用できるインクの量を2倍にしてしまうという驚きの能力を発揮します。
自身がインクに入れられない事と、一時的にインクの数が減ってしまう事など、若干の弱点はありますが、タマトアと違いアイテムカードのサポートがなくとも単独でパフォーマンスを発揮できる切り札級カードに仕上がっています。
チチャ型

【 Disney Lorcana Challenge Seattle(1893名大会):5位】
こちらのデッキではチチャ、ドナルドダック、クスコの三枚が採用されています。



既存のカードでは、二種類のシスーに加えてスカーが多めに採用されていることが特徴的です。



どのキャラクターも、優秀な除去能力を持っており、アクションカードではないので第五弾で登場するスティールのピートの影響を受けずに除去を行える点が頼もしいところです。

ピートを出されると、乱闘や準備をしておけが使用できなくなってしまい、相手が展開したキャラクターに対処できずに押し切られてしまう事があり、とても厄介です。
アンバー&スティールソングデッキやエメラルド&スティールデッキで採用率の高いピートをしっかりと対策した構築と言えるでしょう。
チチャ

「ラマになった王様」から登場のチチャは、先ほど紹介したティポのお母さん!夫のパチャと共にクスコの治める王国で暮らしています。
なかなかの肝っ玉お母さんで、ヴィランであるイズマが家に押し掛けてきたときはティポと協力してイズマを足止めするなど原作での活躍も見逃せません。
そんなチチャの能力は、インク加速を行うと手札を補充できる能力です。
息子であるティポや魚の骨ペン、偉大なる石像の龍と相性が良く、手札消費が激しいというインク加速の弱点を補ってくれます。



特に偉大なる石像の龍とはとりわけ相性が良く、チチャがいる状態で偉大なる石像の龍によるインク加速を行うと、捨て札にキャラクターがいる限り、安定してチチャの能力を発揮できます。
チチャの能力は一ターンに一度しか発動しませんが、場に複数枚のチチャがいれば一回のインク加速で複数回能力が発動するので、手札を増やす事も可能です。
意志力が1と低いので、ダメージ系除去カードに弱い事を弱点としていますが、上手く場に展開できるとインク加速と手札補充を両立してくれる頼もしいキャラクターです。
ドナルドダック

ドナルドダックは、優秀なステータスと扱いやすいインク加速能力を持ったキャラクターです。
登場時に ひと足お先に と同じデッキの一番上からのインク加速を行ってくれます。

第一弾で登場したサファイアのミッキーマウスも、探偵で同様のインク加速能力を持っています!こちらもつながりを感じますね!
ミッキーマウスと比較するとインクコストは大きくなりましたが、出番以外ではインクに入れられるようになっており、ステータスも向上しているなど全体的に扱いやすい一枚となっています。
先ほど紹介したチチャとも相性が良く、2ターン目チチャ→3ターン目魚の骨ペン→4ターン目ドナルドダックという動きは手札を補充しつつ継続的なインク加速が行えるので、このデッキで狙いたい動きの一つと言えるでしょう。
クスコ

「ラマになった王様」から、わがままな王様のクスコがサファイアで登場します!クスコらしいキザで絶妙な笑顔が魅力的なアートワークです。
クスコは隠すなら森の中と同様のアイテム・ロケーションカードを対策する能力と、味方のキャラクターを守る能力の二つの能力を持っています。
一つ目の能力 お払い箱 は隠すなら森の中と同様にサファイアがこれまで苦手としていたアイテム・ロケーションカードに直接対処できる能力なので、サファイアデッキの弱点を補ってくれるでしょう。
隠すなら森の中と比較すると、プレイコストは大幅に上がりましたが、攻撃力3意志力5ロア値2という優秀なステータスのクスコが場に残る点が強力です。
チャレンジもクエストもどちらとも得意としているステータスなので、脅威となるカードへの対処を終えた後は状況に応じて器用に立ち回る事ができます。
二つ目の能力 招待客のみ は起動のためのコストはやや大きいですが、スティールのダメージ系除去カードに対して特に威力を発揮します。
一ターンの使用回数に制限が無いので、大量のインクがあれば重ね掛けを行って強固な盤面を築く事も可能です。
その他の注目カード
ノッティンガムのシェリフ

「ロビン・フッド」に登場するノッティンガムのシェリフは、プリンス・ジョンの忠実な手下で、国民からお金を巻き上げる悪代官です。
アートワークでも金目のものを査定する様子が描かれていますね。

よく見ると、アートワークの中には隠れミッキーが!?
シェリフはアイテム(金目のもの)にちなんだ能力を持っており、自分の場に出ているアイテムカードの枚数分コストを下げて場に出す事ができます。
サファイアデッキであれば、アイスポーやアイスブロックなどの軽量アイテムを沢山並べて、4~5コストまでコストを軽減する事はそれほど難しくないでしょう。
ルビーとの組み合わせ意外だとスティールと組み合わせれば、剛健の宝球を扱えるので、よりアイテムを並べやすくなります。
コストを軽減したシェリフをピートと一緒に出す事で、除去カードからシェリフを守りつつ展開するコンボも狙っていけます。
マーリンのカーペットバッグ

「王様の剣」に登場するマーリンのカーペットバッグは、魔法使いらしい不思議なアイテム。
呪文の書や食器、イスのような大きな荷物まで、マーリンが魔法で小さくしてバッグの中にしまい込んでいく様子がアートワークで描かれています!
ロルカナでのカーペットバッグは、捨て札にしまわれているアイテムを取り出せる能力で、原作での様子が再現されています。
特に相性がいいアイテムとしてアイスポーが挙げられるでしょう。
カーペットバッグによってアイスポーを何回も使い回す事で、毎ターン計2コストを支払う事で追加のカードを手札にもたらしてくれます。
設置コストこそ少し重いものの、一度場に出せればその後手札に困る事は無くなるので、ルビー&サファイアデッキ同士の対戦など、長期戦が予想される相手には特に活躍が見込めそうな一枚です。

ルビー&サファイアインクブーストデッキの扱い方
第五弾からのデッキの強化点を紹介したところで、実際にどのようにデッキを動かしていくかを、ゲームの流れに合わせて説明していきます。
基本的な対戦プラン
STEP1.手札を整えながらインク加速を行う



序盤は、アイスポーを場に出して、ひと足お先にやティポでのインク加速を行います。
序盤に取りたい動きはターン1「アイスポー」ターン2「ひと足お先に」「ティポ」ターン3「ヒーラム・フラバーシャム」または「タラおばあちゃん」という動きです。
後攻であれば、アイスポーの代わりにアイスブロックを場に出して、シスーや乱闘による除去に繋げていく動きを取る事もあります。
STEP2.中型キャラクターを起点に手札補充&インク加速



ルビー&サファイアデッキは4インクのキャラクターやアクションカードを起点にして立ち回っていく事で、手札補充と盤面維持のバランスを取る事ができます。
特にタラおばあちゃんはほとんどの状況で安定した活躍が見込めるキャラクターです。
攻撃力3意志力3を持ち序盤に登場するキャラクターには相討ち以上に持ち込めるので、まずはタラおばあちゃんで相手のキャラクターによるクエストを牽制しましょう。
ヒーラム・フラバーシャムは強力な手札補充能力を持っているキャラクターですが、盤面への影響力は少ないキャラクターです。
相手の動きが速い時はタラおばあちゃんをプレイする事を優先した方がいいでしょう。
ルビー&サファイアデッキはカードプレイの選択肢が比較的多いデッキなので、中盤の行動は試行錯誤しながら楽しむことをおススメします!
STEP3.盤面を返しつつラッキーダイムの設置を目指す



インクが7以上溜まったら、準備をしておけやシスーといった全体除去カードを使用して盤面を一気に取り戻しましょう。
特にシスーは、ピートによって妨害されず、手札破壊の影響も受けづらいので非常に信頼の置ける全体除去効果を持ったキャラクターです。
タマトアは対処手段が限られている強力なキャラクターなので、場に出して攻守の入れ替えを狙います。捨て札にあるアイスポーを手札に戻せるので、手札補充の役割も担っています。
最終的にはラッキーダイムを組み合わせて大量のロアを獲得していきますが、ラッキーダイムが無くても十分に勝ち切る事は可能です。
第五弾環境でのルビー&サファイアインクブーストデッキは?
第五弾環境でのルビー&サファイアインクブーストデッキは、ティポによる2コストから4コストの動きの安定と、隠すなら森の中によって対処方法が限られていた女王の城や同型デッキのラッキーダイムなどのカードにも柔軟に対応できるようになりました。
デッキの弱点が減ったことで、第四弾と比較して、順当に強化が行われています。
懸念点としては、他のデッキがルビー&サファイアデッキに対抗する手段を獲得している事です。



ピートは序盤の乱闘やどこまでも、中盤の準備をしておけを封じ込めてくるのでアクションカードを中心に次のターンの動きを組み立てていた場合はかなりの被害を被る場合があります。
アンバー&スティールソングデッキで採用されているデイジーダックは、チャレンジで退場させづらい高い意志力とロア値2を合わせ持っており序盤から一気にロアを稼いできます。
エメラルド系デッキが使用してくるクララベルは、アイスポーや魚の骨ペンを細かく除去してくるのでこちらの動きを鈍くなる上、変身先となるクララベルも対処しづらいステータスを持っており強力なキャラクターです。
これらのキャラクターに対して有効なのが、二種類のシスーとアイスブロックの組み合わせとなっています。



シスーはどちらともキャラクターカードなので、ピートによる妨害を受けずに除去能力を発揮する事が可能です。
アイスブロックによって除去できるキャラクターの範囲を広げて8コストのシスーに繋げてから切り返す動きの重要性がより一層増していると言えるでしょう。
あとがき
今回は、ロルカナ第五弾環境で強力なデッキのルビー&サファイアインクブーストデッキを紹介していきました。
安定感を高めるカードと、弱点を補うカードの追加で序盤さえ乗り越えればスキの無いルビー&サファイアデッキは大人気のデッキとなる事が予想されます!
ここまで読んで頂きありがとうございました!それでは、Have a nice Lorcana!!いってらっしゃい!!
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